月刊ライフサイズ10月号「採用成功企業の実例」

10月に入り、ようやく平年並みの気温に落ち着いてきたようですが、これまでの暑さの影響か、朝晩の空気が殊更冷たく感じてしまいます。

さて今回は、厳しい採用環境の中、優秀な人材を数多く採用している企業の取り組みについて書かせていただきます。

1. 良いと思う人材に出会えたら

優秀な人材を採用するには選考期間を短くする必要があることをこれまでにもお伝えしていますが、実際、選考開始から1ヶ月近くが経過すると、徐々に採用成功率は落ち始めます。それを防ぐためにはどうするのか。

ある採用成功企業では、私共がご紹介した段階で、その人材の選考回数を通常の3回から2回に短縮されています。良い人材の場合、採用競合企業は必ず存在するので、選考期間が長くなることが一番のリスクだからです。

また、選考開始前に転職希望者本人にそのことを伝えると、自身が評価されていることも理解しますので一石二鳥になります。

2. オファーを出すときには

まず最初に、候補者の希望年収を出せない場合は、採用できる可能性がグッと下がりますので、最も注意が必要かもしれません。特に最近は、本人の希望を上回る年収を提示していても、他社が更に高いオファーをしていることが増えています。

そこで、採用に成功している企業の取り組みポイントを2つご紹介します。ひとつは「提示可能な金額を最初からMAXで提示すること」です。他社の動きを見ながら提示金額を徐々に上げると、候補者の心象も良くなく、仮に採用できたとしても、その後の互いの関係性に影を落とすことになりかねません。

もうひとつは「最終選考からできるだけ間を空けずにオファー面談を実施すること」です。ここで、オファー金額とともに候補者に対する期待を具体的に伝えることで、入社に向けた動機付けをすることが可能です。

厳しい採用環境が続きますが、よりよい採用活動が進められるよう、ご提案を磨いてまいります。

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