月刊ライフサイズ-24年6月号「『やりがい』と『期待』」
今年は大雨や酷暑に注意が必要とのこと。早くからいろいろと備えておきたいですね。
さて今回は、選考時に候補者に伝えるべき「やりがい」と「期待」について書かせていただきます。
1. 自社で働く際のやりがいは何ですか?
最近、選考の終盤になって、地場企業が首都圏企業に競り負けるケースが急増してきました。少し前まではその要因が提示年収によるものだという認識でしたが、最近は地場企業の提示年収も徐々に上昇。さらには希望の地域で暮らせることから、地場企業にも十分勝ち目があるように感じます。
そこで、なぜ辞退したのかを候補者に聞くと「提示年収の差もあるが、それよりも経営者が実現したい世界観に共感した」「一緒に熱く頑張れる人たちだと感じた」と言います。
仕事における「共感」や「やりがい」。御社の選考プロセスでは、待遇だけでなく、こうした部分をしっかり伝えることができているでしょうか。
2. 候補者の何に期待していますか?
もう一点、内定辞退をする理由として多いのが「採用に対して熱意を感じられなかった」というものです。事務的に面接が行われ、内定についても事務的に書面提示されているとすると、確かに熱意を感じることは出来ないでしょう。
以前にも書かせていただきましたが、選考には大きく分けて2つの役割があります。「見抜く」と「口説く」という役割です。
「見抜く」という点では、多くの企業でなされていることだと感じます。しかし「口説く」ということに関してはどうでしょうか。候補者を口説くには例えば「あなたのこれまでのマネジメント経験を新設チームのマネジメントに活すことができ、そのチームの成功が会社の成長に繋がります。もちろん、周囲のバックアップ体制も整ってきていますし、引き続き強化していきます」といったような、具体的なエピソードが必要です。
地方こそ人材不足が深刻化している今、採用には相当な熱意を持って挑むことが重要です。
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