月刊ライフサイズ-25年7月号「直近の転職トレンド」

毎日暑いですね。

さて今回は2025年1~6月期の転職成功者プロフィールを前年実績と比較し、最近の転職トレンドを探ってみたいと思います。

1. 40歳以上が45.3%、600万円以上が約7割に

今期は転職者に占める40歳以上の割合が45.3%、平均年齢は40.6歳(+5.3歳)、年収は平均638.2万円(+38.1万円)となり、企業からの提示年収の約7割が600万円以上となりました。また女性比率も46.2%になり、ダイバーシティも進んでいます。

企業は若さよりも実績やスキルを重視し、即戦力としての採用に力を入れていることが窺えます。さらに、U・Iターン転職の比率も61.5%(+6.2ポイント)と大きく伸び、都市圏から地方への人材流動も活発になっています。

ただ首都圏と地方企業の年収差は未だ大きく、特に30代ではギャップが生じやすくなっています。一方40代では、地方企業の提示年収も高くなることが多いため、年収差に対する受け取り方も寛容な印象です。

2. 非製造業の採用が活発化

一方で、採用企業のカテゴリには大きな変化が起きています。

これまで長らく転職市場の中心だった製造業(メーカー)の比率が7.7%と、大きく減少した去年1年の36.8%から更に減少しました。代わりに、金融・IT・サービスなどの非製造業が採用活動を牽引しています。

主な採用業種が非製造業中心になったことから、従業員規模も500名以下の小規模企業になり、職種も技術職から事務系職種へと変化しました。

結果、U・Iターン転職希望者側から見ると、製造業の技術職よりも非製造業の事務系職種のほうが、応募対象になる求人案件が多くなります。その結果が、U・Iターン転職者の増加につながっているものと考えられます。

地方企業で聞く採用ニーズの多くはDXに関するものです。こうした業務は「より進んだ環境での業務経験」が必要なことが多いため、首都圏で経験を積んだU・Iターン者が求められます。こうした人材をどう採用するのか、今後も工夫が必要です。

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