月刊ライフサイズ3月号「DXの第一歩」

コロナ禍を経て多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が求められるようになっています。今回は、そのDXを上手く進められている企業の例をもとにポイントを書かせていただきます。

1.小さなことから始める

 「DX」とは、デジタル技術を活用して、ビジネスモデルを変革・・・ということですが、まずはシンプルに、“デジタル技術を使った業務効率”から着手してみると良いのではないかと思います。DXを着実に進めている企業の例をあげますと、まず会議や営業で使う資料など、従来印刷し配布していた書類を、全て事前にノートパソコンにデータを送ることでペーパーレスの取り組みを開始。さらに部署ごとのメンバーのスケジュールをWebカレンダーで共有し、会議などの日程調整が手軽に出来るように。こうした既に身近にあるデジタルツールを利用することでDXを推進し、その企業は現在では社内会議は100%オンライン、部署によっては社員の出社も週1日となっています。

2.DXが進んでいる企業の人材を採用する

都市部ではこの先緊急事態宣言が解除されてもリモートワークを継続する、という企業が一定数あります。そういった企業とそうでない企業のコストパフォーマンスには、どんどん差が開いていくことでしょう。未だ地方にはDX推進を経験している人材が多くありませんが、将来的にはDXを実践できないと、企業間競争に勝てなくなってくることはもう間違いなさそうです。そうなると、例えばDXが進んでいる企業で経験を積んだ人材を採用し、その経験を転職後に生かしてもらうことで社内のDXを推進する、というのも、一つの有効な手段といえます。DXは大きく分けると社内業務の効率化と、社外つまり顧客接点の変革があります。このそれぞれの分野の、業界内で先行している企業に注目してみると良いかもしれません。

採用シーンでも、DXの動きは加速しています。年々課題が複雑化する中、今後も人材採用の面でサポートさせていただきたいと思います。

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